⑥大学生の頃 2

もう音楽やめたら?と

大学の声楽の先生におっしゃられて、

レッスンを受けることができませんでした。

自分の努力が足りないんだと 一生懸命に練習をしました。

 

当時はわからなかったことですが、

このことは、愛の鞭ではなく、いじめでした。

いじめは数人の生徒にも、広がっていきました。

 

精神的にまいってしまい、

パニック障害や自律神経失調症になりました。

 

どうしたら良いのか 誰にも相談できず

なんとか 自分で練習し卒業しました。

後で 先生を代えて頂く方も多いと聞いて、

そうすればよかったな。。。と思いました。

大学をやめて働きながら

個人でレッスンを受ければ良かったな・・・と後悔しています。

やはり 誰かに相談することも 大事です。

 

教育実習

教育実習のために 母校中学へ行きましたが、

そこにいる生徒たちは もちろん成績優秀です。

自分はへたくそな 声楽生。

同級生でもある、他の実習生は バリバリ成績優秀な人ばかり。

劣等感あふれる日々でした。

だけど 教えることの楽しさを教えてもらいました。

先生になりたい! そう思って国家試験の勉強をしますが

小学生以下の能力で、受かるはずもありません。

 

非常勤講師へ行くが・・・

卒業後、中学校の音楽の先生として 呼ばれました。

1クラスの担任と 12クラスの音楽の授業、

そしてベッドに寝たきりの 重度の障害を持つ生徒の

お世話を 頼まれたのです。

お教室でもベッドで過ごしています。意識はありません。

前に 担当されていた男性の先生は

体調不良でおやめになられたそうです。

わたしは 中学の先生をしている いとこにも相談して

その次の日 校長先生に丁重に御断りのお返事をしました。

その時の「君は人生から逃げている」という言葉で

わたしは 落ち込み 自律神経失調症になりました。

ずっと横になって、水も飲めない 食事も出来なくなりました。

お医者にもいかず、野生動物のようにただひたすら寝て、

数か月で復帰しました。

 

今思えば

お引き受けしていたら

もっと別の人生があったかもしれません。

でも その時は とても怖かった。

先生がおっしゃる通り、

わたしは人生から逃げていたのでしょうか・・・

 

 

大学時代のお友達

何人か今でもメールをいただきます。

そんななかで びっくりしたことがあります。

しずかちゃんて 大学の時から 文才だったよね~

論文はいつも最高点だったね・・

 

わたしにとって音楽は

大学卒業が21歳の時です。

もし、このころに LD だとわかっていたら

音楽との接し方が違っていたでしょうか・・・

人生も全く違っていたでしょう・・・

音楽をしていて 傷つくことが多かった。

でも 大切なのは 音楽があったから

ここまで 生きてこられたとも言えます。